事例紹介

地元の町役場職員が地域唯一のグループホーム運営会社を承継 

  • M&A

  • 【株式会社かやのみ】

    ~稚内信用金庫・北海道信用保証協会・北海道中小企業総合支援センター連携案件~

     株式会社かやのみは、浜頓別町でグループホーム「かやのみ」(認知症対応型共同生活介護事業所)を運営、特養以外では北オホーツク地区では唯一の存在です。

     株式会社かやのみの前社長・永吉昌子氏には後継者が不在でしたので、後継ぎについてメインバンクの稚内信用金庫と北海道中小企業総合支援センターに相談しており、併せて当センターに後継者の探索・マッチング支援について相談を繋いでいました。

     そのような中、地元の役場で福祉関連業務を担当していた伊藤環氏が、地元のグループホーム運営会社が後継者不在でなくなってしまうと地域の福祉サービスが衰退してしまうことに強い危機感を感じ、役場を退職して会社経営を引き継ぐことを決意しました。

     そこで、当センターでは、伊藤氏が承継するまでの流れに沿って代表者交代にかかわる手続きや株式の取得等に関する留意点などを助言しました。また、伊藤氏の株式買取資金を含め、承継後の安定した経営も見据えた資金確保について稚内信用金庫、北海道信用保証協会とも連携してサポートしました。その結果、金融機関・保証協会・当センターと連携した支援により、代表者交代・株式の移転を円滑に行うことができました。

     2025年1月から伊藤氏が新社長に就任、新体制で経営を展開しています。伊藤氏が地元の役場で保健福祉行政を担ってきた豊富なノウハウを発揮して、地域に不可欠な福祉サービスのさらなる充実が期待されます。